プリザーブドフラワー仏花|お供えに選ばれる理由と上品に仕上がる作り方

プリザーブドフラワー仏花の作り方を解説する記事のアイキャッチ画像

近年では、仏花にもプリザーブドフラワーを取り入れる方が増えています。

プリザーブドフラワーは、生花のような自然な美しさを保ちながら、長期間楽しめるのが特徴です。落ち着いた色合いや上品なデザインを選ぶことで、仏壇やお供えの場にもなじみやすく、現代の暮らしに合わせた仏花として選ばれるようになっています。

一方で、「仏花にはどんな花材を選べばよいの?」「色選びに決まりはある?」「手作りでも上品に仕上がる?」と迷う方も少なくありません。

そこで本記事では、プリザーブドフラワー仏花がお供えとして選ばれている理由をはじめ、仏花の基本ルールや上品に見せるデザインのコツ、取り入れやすい作り方までわかりやすく解説します。

仏花に「プリザーブドフラワー」が
選ばれる理由

白や黄色の仏花

仏花としてプリザーブドフラワーを取り入れる際は、長持ちするだけでなく、色合いやデザイン、花材選びなども大切なポイントになります。

まずは、プリザーブドフラワーならではの特徴や、仏花として取り入れられている背景について見ていきましょう。

プリザーブドフラワーの基本

プリザーブドフラワーとは、生花に特殊な保存加工を施し、美しい状態を長く楽しめるようにしたお花のことです。

生花のような柔らかな質感や自然な風合いを残しながら、長期間飾れる点が大きな特徴です。

また、水やりが不要なため、お手入れの負担を抑えやすく、忙しい方でも取り入れやすいメリットがあります。

適切な環境で保管すれば、1〜3年ほどきれいな状態を維持でき、飾る場所や管理状態によってはさらに長く楽しめます。

カラーバリエーションも豊富なため、仏壇の雰囲気に合わせて落ち着いた色合いでまとめやすい点も魅力です。

仏花として選ばれている理由

プリザーブドフラワーの仏花が選ばれている理由のひとつが、管理のしやすさです。

生花の場合は水替えや定期的な買い替えが必要ですが、プリザーブドフラワーは枯れにくく、水やりも不要なため負担を軽減しやすくなります。

また、季節や気温による影響を受けにくく、安定した見た目を保ちやすい点も支持されています。

近年では、ガラスドームタイプやコンパクトなミニサイズなど、現代の住環境に合わせたデザインも増えており、小さめの仏壇やマンションにも飾りやすくなっています。

故人を想う気持ちを長く形に残したいと考える方にも、取り入れられているお花です。

取り入れる際のポイント

プリザーブドフラワーを仏花として取り入れる際は、仏壇の雰囲気や、ご家族が大切にしたい供養の形に合わせて選ぶことが大切です。

落ち着いた色合いでまとめることで空間になじみやすくなり、飾る場所に合わせてサイズ感やデザインを調整すると、より自然な印象に仕上がります。

また、お花部分はプリザーブドフラワー、葉物にはアーティフィシャルフラワーを組み合わせることで、自然な雰囲気と耐久性を両立しやすくなるでしょう。

お供えとしてふさわしい
仏花の基本ルール

仏花選びの基本ルールを示す図解

プリザーブドフラワーを仏花として取り入れる際は、見た目の美しさだけでなく、お供えとしての基本的なマナーを意識することが大切です。

とはいえ、厳格な決まりがあるわけではなく、地域や宗派、ご家庭によって考え方が異なる場合もあります。

基本的なルールを押さえながら、落ち着いた雰囲気にまとめることを意識すると、仏壇にもなじみやすくなるでしょう。

ルール① 色選びの基本(3色・5色)

仏花では、白・黄・紫の「3色」を基本にまとめるのが一般的です。

さらに、赤や淡いピンクなどを加えた「5色」で構成されることもあります。

白は清らかさ、紫は気品を感じさせる色とされており、落ち着いた印象に仕上げやすい組み合わせです。

また、四十九日までは白を基調とした控えめな色合いにし、その後は少しずつやさしい色味を取り入れるといった考え方もあります。

ルール② 本数は「奇数」にする

仏花では、メインとなるお花の本数を3本・5本・7本といった「奇数」にするのが基本とされています。

奇数は「割り切れない数」であることから、「ご先祖様とのご縁が途切れないように」という意味合いが込められているとされています。

ルール③ 花材の選び方

仏花に使用する花材は、見た目の華やかさだけでなく、お供えとしてふさわしい印象かどうかを意識して選ぶことが大切です。避けられることの多い花材には、次のようなものがあります。

花材の種類代表例理由
トゲのあるお花バラアザミ「傷付ける」「殺生」を連想させるため
毒性のあるお花ヒガンバナチューリップスズラン毒性があることから、お供えには避けられる場合があるため
つる性の植物クレマチスジャスミンつるが絡みつく様子が「未練」を連想させるため
香りの強すぎるお花ユリカサブランカお線香の香りを妨げてしまう場合があるため

ただし近年は「故人が好きだった花を取り入れたい」という考え方も広がっています。基本的なマナーを押さえながら、ご家族の思いに寄り添った花選びをすることも大切です。

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上品に見える仏花の基本デザイン

仏花は、花材の組み合わせや色選び、配置のバランスを意識することで、落ち着きのある上品な印象に仕上がります。

基本の構成や定番カラーを知っておくと、初めてでもまとまりのある仏花を作りやすくなるでしょう。

基本構成(メイン・サブ・グリーン)

仏花の基本構成の図解

仏花は「メイン」「サブ」「グリーン」の3つを意識すると、まとまりやすくなります。

まず中心になるのが、菊やユリ、カーネーション、スターチスなどのメインのお花です。

全体の印象を決めるため、もっとも目立たせたい位置に配置します。

次に、サブのお花としてアジサイやカスミソウなどを加えると、やわらかさや立体感を出しやすくなります。

葉物のグリーンをあわせると、全体に自然なまとまりが生まれ、上品な印象に仕上がります。

落ち着いた印象をつくる色選び

仏花の色選びの図解

仏花では、落ち着きのあるやさしい色合いのお花を選びましょう。

白をベースに、紫・黄色・淡いピンクなどを組み合わせると、上品で穏やかな印象になります。

とくに白と紫の組み合わせは仏花らしい落ち着きがあり、迷ったときにも取り入れやすい定番カラーです。

また、使用する色数は多くても3〜5色程度とし、色を使いすぎないようにするのがポイントです。

バランスよく整える配置のコツ

仏花の配置のコツの図解

仏花を美しく見せるには、花の高さや向きにメリハリをつけることが大切です。

すべての花を同じ高さにそろえると平面的に見えやすいため、メインの花を少し高めに配置し、周囲にサブの花やグリーンを広げるようにすると、自然な立体感が生まれます。

花を詰め込みすぎず、少し余白を残すことで、落ち着いた印象に仕上がりやすくなります。

さらに、仏壇のサイズに対して大きすぎないことも重要です。コンパクトな仏壇の場合は、高さや横幅を抑えたアレンジのほうがなじみやすいでしょう。

そのまま使えるおすすめ組み合わせ例

仏花の組み合わせ例の図解

配色や花材選びに迷った場合は、定番の組み合わせを参考にすると、失敗しにくくなります。

たとえば、以下のような組み合わせは、仏花として取り入れやすい定番です。

  • 白の菊 × 紫のカーネーション × グリーンの葉物
  • 白のバラ × 淡いピンクの小花 × グリーンの葉物
  • 黄色の菊 × 白の小花や薄紫のアジサイ× グリーンの葉物
  • 紫のメイン花 × カスミソウ × グリーンの葉物

また、モダンな仏壇には、くすみカラーやニュアンスカラーを取り入れたデザインも人気があります。

迷った場合は、「白を中心にまとめる」「色数を増やしすぎない」という基本を意識しましょう。

真似するだけでOK!
人気の仏花デザイン5選

仏花にはさまざまなデザインがありますが、迷った場合は「定番として選ばれている形」を参考にすると、失敗しにくくなります。

中でも、キクをメインにした一対の正統派仏花は、昔から親しまれている王道スタイルです。
落ち着いた雰囲気があり、ご年配の方や、きちんとした仏花らしさを大切にしたい方にも選ばれています。

最近では住環境やライフスタイルの変化に合わせて、コンパクトで飾りやすいタイプや、お手入れしやすいタイプも人気です。
「どのような仏花を作ればよいかわからない」という方は、実際に人気のあるデザインを参考にするのがおすすめです。

ここでは、フラワーマリアージュでも人気の高い仏花デザインをもとに、初心者でも取り入れやすいスタイルをご紹介します。

1.省スペースなミニ仏花

省スペースなミニ仏花は、小さめの仏壇や、お写真の横に添えて飾りたい場合に人気のデザインです。

また「一対でしっかり飾る」というより、日常的に気軽にお供えしたい方から選ばれることも多く、1つだけ飾るスタイルにも取り入れやすい特徴があります。

しっかりとした存在感があり、伝統的な仏花としてはもちろん、近年では手元供養のように自宅で身近にお花を飾りたい方にも選ばれています。

2.ドーム

ドームタイプの仏花は、お花をドーム型のケースにアレンジした上品なデザインです。

最大の魅力は、ほこりがつきにくく、お手入れしやすいことです。プリザーブドフラワーを湿気や外気から守りやすくなるため、美しい状態を長く保ちやすくなります。

ケースに入っているため高級感が出やすく、上品な雰囲気に仕上がる点も魅力です。

シンプルな花材でも見栄えしやすいため、初心者でも取り入れやすいデザインといえるでしょう。

3.ボックスフレーム

ボックスフレームは、故人のお写真とお花を一緒に飾れるデザインです。

近年では「お供え」としてだけでなく「故人を身近に感じられる形」として人気が高まっています。

ボックスフレームの周囲にお花をあしらうことで、やさしく温かみのある印象に仕上がりやすく、命日やお盆などの節目に選ばれることも少なくありません。

また、ペット供養の場で大切な存在を身近に感じられる形として、選ばれるケースも増えています。

世界にひとつだけの特別感を出しやすいため、気持ちを込めた贈り物としても人気があります。

4.丸花器

丸花器タイプは、バランスの取れたフォルムでレッスンでも人気の高い定番デザインです。

丸みのある器を使うことで全体のまとまりが生まれ、安定感のある落ち着いた印象に仕上がります。
使用する花材は上品さと華やかさのバランスを意識して組み合わせることで、格式を保ちながらもやわらかい雰囲気を演出できます。

リビングのインテリアにも馴染みやすいのが特徴です。

5.セパレイト

セパレイトタイプは、すでに花立があるお仏壇にそのまま飾れる実用性の高い仏花です。

安定感があり、日々の手入れがしやすい点も魅力のひとつです。

シンプルな構成ながらも花材の組み合わせによって雰囲気を変えやすく、飾る場所を選ばず使える汎用性の高さがあります。

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プリザーブドフラワー仏花に必要な材料

お花の茎をハサミでカットする手元

上品な仏花に仕上げるためには、花材選びだけでなく、道具や下準備を整えておくことも大切です。

基本の花材

プリザーブドフラワーの仏花を制作する際は、全体の印象やバランスを意識しながら花材を選ぶことが大切です。

メインの花材として取り入れられることが多いのは、菊やカーネーションです。とくに菊は、昔から仏花として親しまれてきた定番の花材で、落ち着きや格式を感じさせる印象を演出しやすくなります。

小花には、アジサイやカスミソウなどがよく使われます。花と花の間を自然につなぎ、全体のまとまりを整える役割があります。

最初から多くの花材を詰め込みすぎず、それぞれの役割を意識しながら組み合わせることで、全体の統一感を整えやすくなるでしょう。

必要な道具

プリザーブドフラワー仏花を作る際は、以下のような道具を準備しておくと作業しやすくなります。

  • フラワー用はさみ
  • ワイヤー
  • フローラルテープ
  • ニッパー
  • グルーガン
  • 花器

最初はすべてを高価な道具でそろえる必要はありません。まずは基本的な道具を準備し、少しずつ使いやすいものを増やしていきましょう。

準備をスムーズにするポイント

プリザーブドフラワーの仏花は、制作前の準備を整えておくことで、全体の流れをスムーズに進めやすくなります。

とくに、ワイヤリングやテーピングなどの下準備は、制作前にすませておくことが大切です。プリザーブドフラワーは、そのまま挿すだけではバランスを整えにくいため、花材ごとに茎を作る工程が必要になります。

こうした下準備を事前に進めておくことで、制作時は配置や全体のデザインに集中できます。

プリザーブドフラワー仏花の作り方

プリザーブドフラワーの仏花は、基本の流れに沿って組み立てていくことが大切です。
ここでは、上品に仕上げるための基本的な4つのステップを紹介します。

STEP1:全体イメージを決める

プリザーブドフラワー仏花の作り方STEP1の図解

まずは、完成後の全体イメージを決めましょう。

制作前に、SNSや作品例などを参考にしながら「どのような雰囲気に仕上げたいか」を確認しておくと、花材選びや配置の方向性を決めやすくなります。

STEP2:メインのお花を配置する

プリザーブドフラワー仏花の作り方STEP2の図解

次に、作品の中心となるメインの花を配置していきます。

まずは、一番見せたい花を中心、または少しずらした位置に配置し、全体の軸を決めます。

このとき、すべての花を同じ高さにそろえるのではなく、中心に少し高さを出すことで、立体感のある印象に仕上がりやすくなります。

STEP3:サブのお花を加える

プリザーブドフラワー仏花の作り方STEP3の図解

メインの花を配置した後は、周囲にサブの花やグリーンを加えていきます。

左右や後方に少しずつ配置しながら、正面だけでなく横から見たバランスも確認していきましょう。

葉物にはアーティフィシャルフラワーを組み合わせることもよくあります。グリーンを加えることで色同士の境目がやわらぎ、全体に奥行きが生まれやすくなります。

STEP4:全体のバランスを整える

プリザーブドフラワー仏花の作り方STEP4の図解

最後に、全体の高さや角度、空間のバランスを微調整して仕上げます。

お花を詰め込みすぎると重たい印象になるため、適度な余白を残すことで上品な雰囲気に仕上がります。

また、すべての花を正面に向けるのではなく、少し外側へ流れるように角度をつけると、自然な立体感が生まれやすくなります。

一対で制作する場合は、全体として鏡合わせのような印象になるよう整えましょう。

まとめ:
真心込めた
プリザーブドフラワー仏花で、
日々の供養を豊かに

プリザーブドフラワーのお花を選ぶ女性

仏花作りをきっかけに、プリザーブドフラワーの魅力をもっと深く学びたいと感じる方も少なくありません。

花材選びや色合わせ、バランスの整え方などを体系的に学ぶことで、より上品で完成度の高いアレンジへとつなげやすくなります。

また、趣味として楽しむだけでなく、将来的に販売やレッスン活動など、お花に関わる働き方に興味を持つ方も増えています。

フラワーマリアージュでは、未経験からでも段階的に学べる講座や、お花を仕事につなげたい方向けのロードマップもご用意しています。

お花のある暮らしをもっと楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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